マウスピース
以前から、息子が歯ぎしりをしていて、夜もすっきりと眠れないという話を聞いていました。原因は日頃のストレスからきているようなのですが、無意識に噛みしめる為、顎に相当負担がかかり、歯もすり減っていきます。顎から首の筋肉が緊張するため頭痛や肩こりの原因にもなります。そこで歯ぎしり防止のマウスピースを作ってみることにしました。
今はネットでマウスピースがいくつも出品されていて、その中から良さそうな物を選んでみました。ほとんどがシリコンゴムでできた既成の物を熱で柔らかくして口に入れ、固まる前に上あごに押し付けて、自分の歯に合わせるというものです。これが、レビューを見てみると結構作るのに失敗をしているようでした。短い間に熱いものを口に入れ、指で押し付ける操作をするのは難しいと考え、石膏で歯型を作って、その上で作ることにしました。
上下の歯の模型を作るため、歯科技工士の友人に頼んで、歯の形(メス型)を採る印象材、それを載せるトレー、型に流し込む(オス型)石膏を送ってもらいました。
まず、印象材を水で練って(分量はカン)トレーに載せ、上の歯、下の歯と型を採っていきます。顎がやや小さいため、大きなトレーを口に入れるのは結構大変でした。印象材の原材料は海藻でできており、寒天のようなもので、口に入れ数分でゴムのように固まります。乾燥すると変形してしまうので、型を口から外したら、素早く常温の水に浸けておきます。次に石膏を水で練って(分量はカンです)気泡が入らないように一方から少しづつ型に流し込んでいきます。この時、歯科ではバイブレーターの振動版の上にくっつけ石膏を流し込んでいくのですが、そんなものは当然うちにはないので、そうだケータイのバイブレーションモードでやればいいかも、とも思いましたが石膏が隙間に入り込んで故障しても困るのでやめました。15分ほどで石膏が硬化するので、型から外し石膏が足りていないところや、気泡をチェックします。下顎の型は一部石膏が足りていないところがあったため、作り直しをしました。
ここでシリコンのマウスピースを水に入れたボウルに入れ、ラップをして1分加熱、熱くなっているので箸を使って取り出しますが、思ったより熱で収縮していて、歯型に載せるときに伸ばす作業が必要でした。まず、上顎の歯型にマウスピースを押し付け、フィットしたところで、下顎の歯型を噛み合わせます。ボウルから取り出してから硬化し始めるまでの時間が短く、結構大変な作業で、厚くなりすぎたところや余分に長いところができてしまいました。冷えて硬くなったら、型から外し余分な部分をハサミで切り落とし一応完成。
実際に口に入れ感触を確かめます。違和感はどうしてもあるため、少し慣れが必要かもしれませんが、これで歯ぎしりが軽減できるのなら、少し我慢してもらうしかありません。さて、結果が出るのはいつのことになるのか、また報告させていただきたいと思います。